在宅ワークという非常にフレキシブルな働き方が広がる一方、その非対面という特性につけ込み、仕事斡旋を装って、仕事も求めている人からお金を騙し取る在宅ワーク詐欺も多く存在します。
せっかく新しい働き方で自分らしいワークライフバランスを実現しようとしている人々が、このような詐欺被害に合わないためにも、ここでは、在宅ワーク詐欺の見分け方について、ご紹介致します。
- 会社名の所在地を要確認
- 資料請求ボタンがあったら要注意
- 企業のクライアント向けのホームページを要確認
- その企業の従業員の口コミを調べる
- 求人に仕事内容が詳しく書かれてあるか確認
- 仕事をする前に費用が発生した時点で詐欺
会社名の所在地を要確認
応募したい企業の求人を見つけたら、まずは企業のホームページの会社概要などをチェックして、多くの人が認知している企業であるかどうかを確認しましょう。
また、大手の企業が募集している求人は、信頼度が高く、詐欺被害に合うことはまずないでしょう。聞いたことがない会社名であった場合、そのホームページの中で会社名の記載があるかどうかも確認しましょう。会社名の記載がない場合、会社の実態がなかったり、記載できない理由があるのかもしれません。
会社名について調べて、全く情報が出てこない場合も、注意が必要です。詐欺のサイトは、サイト名や会社名をよく変えて、被害者から詐欺の特定をできないようにしている場合も多く、詐欺の口コミが広がる頃には別のサイト名・会社名になっている場合がほとんどです。
会社の所在地をGoogleマップなどで検索してみることも詐欺被害を防ぐために有効です。というのも、会社がビルに入居する場合、事業の実績のない会社だと審査基準から外れてしまい、入居できないからです。特に、六本木ヒルズなどの賃貸料がより高額な賃貸オフィスには詐欺を行っている会社は入居できないため、有名ビルに入居している会社は、より安全と考えられます。
資料請求ボタンがあったら要注意
まず、求人を掲載するサイト自体に、資料請求ボタンがある時点で、詐欺ではないかと疑う目を持ちましょう。
このようなサイトは、資料請求した後に電話がかかってきて、仕事を斡旋するために、トレーニングや事前研修が必要で、そのために多額な費用がかかるという説明を受けることになります。
名前も聞いたことのない会社の資料請求をする場合、きちんとその会社を調べ上げた上で信頼に値するか判断し、資料請求をするかどうか考えましょう。ボタンを押すことで詐欺を行う会社に「在宅ワークを探している人」という情報が漏洩し、後で多くの電話などの勧誘から、結果的に詐欺被害にあう可能性もあります。
企業のクライアント向けのホームページを要確認
世の中にはたくさんの企業が存在するため、名前を知らない企業の求人を目にすることは多いですが、その求人サイトに資料請求ボタンがなく、企業のホームページが信頼に値する場合でも、注意が必要です。
特にデータ入力を募集しているサイトに多いのですが、採用のサイトのみしか見当たらず、その会社の企業(クライアント)向けのページが無い場合があります。企業向けに自社をPRするサイトが無く、求人サイトのみが存在する企業は、実際にはちゃんとした事業を行っていない場合などもあり、怪しいと考えましょう。
企業のホームページを見る場合、会社概要に明確に事業内容が記載されているかどうかも詐欺会社を見極めることにつながります。求人サイトに載っている企業を調べる際は、その会社のホームページで、事業内容を確認してみましょう。
その企業の従業員の口コミを調べる
求人に載っている企業が詐欺会社かどうか調べる方法として、インターネットで「会社名 仕事 感想 口コミ」などのキーワードで検索することも有効です。
実際にその企業で働いたことがある人の口コミを見ることが出来、その会社の内情や、働きやすさなどがよく分かる意見が多く載っていることでしょう。
求人に仕事内容が詳しく書かれてあるか確認
自社サイト上に掲載するための文書作成業務とかカタログ通販の顧客データの入力等きちんと仕事内容が書いてある会社がある一方、仕事内容の詳細をきちんと記載していない企業もあります。
仕事は沢山あり、高収入を得られるとうたいながら、募集要項に詳しい仕事内容が書かれておらず「業務内容の詳細は応募いただいてからご案内します」のような文言があったら要注意。
守秘義務などがあり詳細は書けない場合でも求人のページを作る場合は公開できる範囲で相手に分かりやすく説明するものです。詐欺グループの場合、グレーな業務や違法な仕事を行う業務の場合、仕事内容を載せられないケースも多々あります。応募後に、LINEや電話で勧誘を受けたが、よく聞いてみると記載内容と異なる怪しい仕事内容であることが判明することもあります。応募する際は、仕事内容もよく調べ、信頼できる企業か見極めた上で応募するようにしましょう。
(中には面接や問い合わせ時に詳細を詳しく説明する方針の会社もありますので、企業のHPなどで信頼に値する企業かどうかを見極める必要があります。)
仕事をする前に費用が発生した時点で詐欺
信頼できる大手以外の会社で、仕事をする上で費用が発生すると言われた場合はたとえ少額でも止めた方が賢い選択と言えるでしょう。
会社が商品を販売するために、商品やサービスを作りその費用を回収をしたいと思ったら、普通はその商品・サービスにその金額を上乗せします。商品を作るワーカーから回収することはありません。
どのような理由があろうと、在宅ワーカーが費用を負担しなければならないという時点で、仕事に応募する人からお金をだまし取る詐欺の会社だと判断しましょう。
以上が、在宅ワーク求人の詐欺被害に合わないための注意事項です。
在宅ワークで仕事を探す方は、よりフレキシブルな働き方をすることで、自分らしいワークライフバランスを実現するためにも、このような被害に合わないための予防線を張っておきましょう。
また、万が一、詐欺被害に合ってしまった場合、すぐに消費者ホットラインに相談しましょう。
消費者ホットライン
電話番号:
188
※地方公共団体が設置している身近な消費生活センターや消費生活相談窓口を案内してくれます。
公式サイト:
消費者ホットライン
これからIT技術が進んでいく中で、このようなネットの詐欺の手口もより巧妙で判断しにくくなることも予想されますので、求人サイトの会社を調べる際は、より細かく詳細を調べることが必要となります。これから在宅ワークを探す人にとって、この記事が参考になれば幸いです。
参考サイト
https://zaitakushigoto.com/382650871/
https://tentsuma09.com/remotework-scam/#index_id8